小児科医ママの育児、子供、診療

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

日々の診療

新生児期または生後6ヶ月未満の胃腸炎

胃腸炎というのは、 嘔吐したり、下痢したり、とても辛い、言わばお腹の風邪みたいなものなのだけれど、 小さい子は嘔吐するときに場所を選ばないから 家族にとっては、とても悲劇的なことになる。 私も、娘や息子が吐き風邪を引いたときには ベットのマット…

おでこのたんこぶ〜小児の頭部外傷

パパと子供が公園で遊んでいて 息子が転んで、たんこぶを作ったらしい あまりのデコの腫れっぷりにビックリして これ、大丈夫?と写メが送られてきた ワォ! これね、よくあるある、 大丈夫、とは完全には言えないんだけど、 まぁ、よくある。 そして、大概…

抜けた毛の背景に隠れているもの、自閉症の円形脱毛症

この家族に寄り添って、私は自閉症を学んだというくらい、 大事にしてきた家族がいる 私の専門は新生児だから だから、この子の療育センターや特別支援学校が軌道に乗った今、 通う場所は私のところではないのだけれど お母さんは 毎日の日常のドタバタを報…

気持ちをえぐられること;児童虐待を考える

虐待された赤ちゃんが入院することがある。 妊婦健診に全く行ってなくて、自宅で産まれた赤ちゃんが入院することがある。 望まれない子で、行き先がなく児童相談所に引き取られる予定の子も入院病棟にいることがある。 心理士を目指して勉強しているお友達が…

本当は深い沐浴の話

出産前の準備品の項目に、 ベビーバスやベビーソープ 沐浴に使うガーゼ なんてものがあって ベビー洋品売り場には なんとも可愛らしい小さなお風呂用品が並んでいます 産婦人科を退院する前には 沐浴指導、なんて項目があったりして、新米ママたちが集まって…

NICUに入ったサークルベット

NICUに入院する子は、大抵は保育器と呼ばれるベットにいる。 1500g未満で生まれた極程出生体重児や 1000g未満の超低出生体重児と呼ばれる小さな子達は 人工呼吸器の手助けを借りていたり、たくさんの点滴が入っていたりして、 こんな感じのとか、 こんな感じ…

完全母乳希望への道

今日の患者さんは1ヶ月健診。 母乳を飲んだ後にミルクを毎回足しているお母さん。 『1ヶ月経ったから、もう母乳だけで大丈夫ですかね?』 と唐突に質問された。 こちらからみると 授乳状況は母乳を毎回吸わせているとはいえ、 飲んでいるミルク量と回数と…

発達障害の診断に安心するママたち

比較的軽度の自閉傾向だったり、軽度の多動だったりして 医療機関や集団生活の中、特になんの指摘もされてなく、 でも 我が子がなんか他の子と違うとか なんとなく育てにくい感(または手が掛からなすぎる感)をぼんやり抱えていると 『自閉症』とか 『多動…

食べ物で溢れている

母乳を頑張って欲しいのに、簡単に断乳や混合を選ぶお母さんをみると いつも口の悪いおじさん上司に言われた言葉を思い出す。 『クワシオコールで離乳だな』 その、口の悪いおじさん上司はパワハラもセクハラ甚だしいけど 私はとても信頼していて、お父さん…

子供の花粉症について

ママ友が、息子の花粉症を心配していた。 少し前までは、花粉症はせいぜい小学生以降の疾患だったけど、 花粉症人口が増えるにつれて、 最近は花粉症の低年齢化が進んでいる。 子供のアレルギーの経過の一般的な流れとして アレルギーマーチという考えがある…

早産児のつま先歩きを気にする保育士さん

2歳代の子に多い気がする。 時々、保育園や周囲から 『つま先歩きをしているので病院で診てもらって来て下さい。』 と言われて受診する子がいる。 少し早産だったり、軽い仮死で出生し、NICU出身の子に多い。 きっと言った方は、 重症ではない脳性麻痺の軽…

皮膚その② ヒルドイド大好きな患者さんたち

小児科医になって、正しい情報の取捨選択ができるようになってからもどうしても主観が混ざる医療がある。 それが皮膚の保湿 一定の患者さん達は(患者さんのママ達は)ヒルドイドが大好きで何かとついでに保湿剤の処方を頼んでくるまあ、言って見れば人気の…

赤ちゃんのスキンケアの話

先日の患者さんで 「病院で出された薬は怖いからやめて、姉にいいよって言われたスイスっぽいパッケージの無添加の保湿剤を塗っているんです」 と、ひどいよだれかぶれの子がいた。 写真はインターネット上に無料で落ちていたものを抜粋したものだけど、 昨…

歯の話

6歳の患者さんは我が子と同い年なので、とても興味深い。 永久歯が生えてくるのは 子供の成長を感じる一幕で、 とても感動的なことなんだけど 今日の患者さんは 乳歯の内側に永久歯が生えてきたことを心配していた。 こんな感じ 小児科は子供の何でも屋さん…

男性のつわり

妻のつわりがうつったようになってしまう病気のようです。 Couvade syndrome(クーバード症候群)と言う病名がついています。 妻がつわりで苦しんでいる姿を見ると、夫の具合が悪くなってしまいます。 家族を支えるプレッシャー、父親になることへのプレッシ…

病院のかかり方、診たい患者さんと診たくない患者さん

患者さんも医者も人間なのである程度相性がある。 その中でも、その受診の仕方じゃ、こっちだって診たくなくなるよ〜って方が時々いる 先日来院した原因不明の発達障害の5歳児の日常生活がうまくいくように、療育センターの手配、保健師訪問のなど、手配を…

病院のかかり方、どうしたいのか分からない患者さん

うつ病の知り合いから医師として相談を受けた。というか、文句を聞いた。 今通っている病院で、あまりウツが良くならないから他の病院を受診してみようと思って、とある大きな病院に行ったんだと。 僕は初めてその病院に行ったのに、長い待ち時間の上で先生…

予約時間

日本人はとても時間に厳しい人種で、 外来の予約時間に間に合わないと、 几帳面に遅れますとの電話をくれたり、 子供を抱えて、すみませ〜んっってな感じで診察室に来る方が多い。 人種差別になってしまうかも知れないけれど、 特定のお国の人は、 予約時間…

父性について

小児科専門医の単位更新のために せっせとeラーニングで講義を聞いている今日この頃ですが その講義の中で、興味深い言葉がありました。 発達障害の臨床みたいな内容の講義でしたが 『父性は、母と子の関わりを見て初めて生まれる』と。 母性は赤ちゃんがお…

NICUの早産児へ

ものすごく小さかったり、 ものすごく早産だったりすると 『本当に大丈夫なんですか?』 って質問されることが多い。 大丈夫=なんて答えたらいいのだろうと、いつも思う。 そのまま 『大丈夫ですよ』とは言えない。 だって、何が大丈夫なのか、全くわからな…

自閉症の食のこだわり

自閉症には色々な症状がある その一つに『食のこだわり』ってのがあって とても難しい。 言葉がほぼ通じない自閉症のその子は 食のこだわり症状が強くって スナック菓子とコロッケとしらすご飯とジュースしか受け付けない。 通常の育児で経験する好き嫌いと…

あれこれ言ってくるおばあちゃん

外来に来た、ハイハイをしない10ヶ月の子。 小児科医としては、確かに粗大運動の発達は若干遅いけれど、毎月診察しているその子は特に問題がなく、ゆっくりなのがその子のペースなのがわかる。お母さんとの信頼関係も良好で、理解は良い。 その子はいつも、…

養護学校に入れない!

重度の自閉症の男の子の患者さん今度小学校に入るにあたり、大問題が勃発した。 言葉も全くわからないし、生活はほぼ全介助。もちろん養護学校にと思っていたら、あまりにも養護学校に入る子供の数が多すぎて、定員オーバーで支援級へとのこと。 嘘でしょ。…

発達が早すぎる悩み

可愛らしい1歳の女の子 9ヶ月で歩いて、1歳で2語文。早いねー、すごいねー、羨ましいが周りの褒め言葉。 でも、お母さん自身は、早すぎる我が子の成長について行けず、その言葉が辛いと泣いていた。 早いことは、何もいいことではないと泣いていた。 痩せ…