現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

NICUの早産児へ

ものすごく小さかったり、
ものすごく早産だったりすると
 
『本当に大丈夫なんですか?』
って質問されることが多い。
 
大丈夫=なんて答えたらいいのだろうと、いつも思う。
そのまま
『大丈夫ですよ』とは言えない。
だって、何が大丈夫なのか、全くわからない。
 
医学は理系だから
確率論で答えるしかない。
週数と体重から起こりうる合併症の可能性。
生存率など。
多くのお子さんは幸せに生きているということと。
それ以外の感情論や希望は両親への答えにならない。
 
大丈夫=両親の期待通りの普通の子?
じゃあ、普通って何?
 
大丈夫=多少のハードルはあっても乗り越えてなんとか生きていく。
おおよそ、小学校に自分で通って、普通級には行ける。
とか?
 
大丈夫=障害が残っても両親に愛されて、家族みんなが幸せに生きていく。
ってこと?
 
先の予測はわからない。
生まれたばかりの赤ちゃんがみんな
どんな子に育つか、わからないのと同じように。
 
保育器に入った小さな姿でも同じ。
たくさんの機械がついて未熟な姿だから不安は募る。
 
でも、
生まれて来たから、
その子には未来がある。
 
これから、その子の未来を
起こりうる不安に押しつぶされないように、
幸せな未来を掴むために
一緒に歩んで行かなきゃいけないんだと思う。
 
一緒に前を向いていこう。
 
 
 
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