小児科医ママの育児、子供、診療

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

妊活について

私はなんのために医者になったのか、
漠然と考えることがある。
患者さんが笑顔になると、それはとても幸せな気持ちになる。
もちろん、そういう理由もあるけど
 
小児科医になったのは、本能的に自分の子供のことすべてを分かりたかったから
かもしれないと思うことがある。
 
人一人がどうやって宿り、生まれてくるのか、
どうやって胎児が育つのか興味があったから、NICUで早産児を診たいと思うようになったのかもしれない。
 
逆に、
人間も動物だから、
弱肉強食はある程度仕方なくて、自然には生きられない赤ちゃんを現代医学を持ってして生きていることに、全く疑問がないか、というと、そういうわけでもない。
弱いものはだんだんと淘汰されていく生命の倫理に反しているという気持ちも無きにしも非ずで
でも、どんな障害があっても両親に愛されている姿を見ると、やはり生きている意味があるんだなと思う。
 
私は
最新の医学の力を使って
大金を使って
得た
第2子は顕微授精だった。
とても私たちの子とは思えないくらい、イケメンの男の子がすくすく育っている。
 
そして、うまく育たなかった第3子。
今回何度目の顕微受精だっただろう。
 
3人目の不妊治療は贅沢だ。
 
医学の力と、私の小児科医の知識と旦那の産婦人科医の知識と
独身の時に貯めたお金と
いろんなものをつぎ込んだ。
 
マラソン大会のように
全員にゴールが待っていればいいのに。
不妊治療はゴールがない。
 
旦那の意向は確認せずに不妊治療を進めて来た。
もう400万以上は使ったと思う。
 
今日心拍が見えなくて、
どう考えていいかわからなかった時に
初めて旦那の意見を聞いた。
 
産婦人科医としての意見ではなく
一人の夫としての意見。
それは
正直、もう一人、めちゃめちゃ欲しいと。
もう一人。
もう何人でも。
上の子も弟もめちゃめちゃ可愛いから。
と。
 
そうだったんだ。
知らなかった。
 
妊活も
本来は生まれない命を作り出しているようで
動物としての人間に反しているような気持ちにもなる。
 
医者としては、
世の女性には
私のように高齢だけが理由での妊活を頑張るのではなく、
もっと早い時期から
生物学的な適齢期に妊娠して欲しくて
 
本来の不妊治療は
両側卵管閉塞とか、両側の子宮外妊娠後とか
精子症とか
医学的適応のある人に
限って欲しいと思いもある。
 
でも、
私はそんな自分の本能に反して、
医療の力とお金でもって、
得て来たものを
やっぱり、
かけがえのない命で。
 
産んでよかったと思うから
 
見えないゴールを目指すのかもなと。
 
そんな風に思う。
 
 
 
 
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