現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

赤ちゃんのおっぱい〜おっぱいが大きくなってきた子供について

我が娘の胸が大きくなり始めて
母としては少し寂しいような、なんとも複雑な気分の私です。
 
おっぱい関連で
子供のおっぱいについて、
外来でよく聞かれる質問をまとめてみましょう。
 
小さい子順にお話しします。
 
生まれたばかりの赤ちゃんのおっぱい。
 
生後すぐの赤ちゃんのおっぱいは、若干膨らんでいる子が結構います。
新生児生理的乳房肥大と言いますが、
これは母の女性ホルモンが胎盤を通して赤ちゃんに移行して、
赤ちゃんのオッパイに作用するためと言われています。
 
移行してきたお母さんの女性ホルモンは赤ちゃんの体から自然に排出されるので、心配いりません。
 
出産するお母さんは全員女性なので、赤ちゃんが例え男の子でも
お母さんの女性ホルモンが移行しておっぱいが膨らんだりします。
 
ホルモンの量や赤ちゃんの体質によっては、
赤ちゃんの小さなオッパイから母乳が出たり、
赤ちゃんにも生理が来て出血する子もいます。
オムツに真っ赤な月経血がついているとびっくりしますよね。
 
時々、赤ちゃんのおっぱいの乳首の先端に白い塊がついている子がいます。
これは赤ちゃん自身が分泌した母乳の残りがくっついているものと考えられています。
そっとしておけば、そのうち自然に取れてしましますので心配いりません。
 
乳児〜2歳の子のおっぱい
 
『まだ赤ちゃんなのに片方(または両方)のおっぱいが大きくなってきて』
と、時々相談をされることがあります。
多くのママは、
乳がんなんじゃないか?とか、悪いものが心配になるようですが、
これは心配いらないものがほとんどです。
生後半年程度から2歳程度までの単純性早発乳房と言われていて
原因ははっきりとはわかっていませんが、自然と良くなってしまいます。
 
思春期になる兆候、つまり、急な身長の伸び、陰毛が生えてきた、生理がきた!などがなければ
(ないことがほとんどですが)自然に軽快します。
 
思春期のおっぱい
 
健康な日本人の女の子がおっぱいが大きくなってくる時期(乳房発育という)の平均は
8歳半くらいから11歳半くらいです。
小児の専門家の間では、7歳半未満と13歳以降の乳房発育を病的と捉えて検査をします。
日本人の女の子は欧米人に比べて思春期が早くくると言われていますので、ここでは日本人平均でお話しします。
思春期の時期が人種で違うなんて、ちょっと驚きですね。
 
おっぱいの発育が、両方同時の子、片側から始まる子、膨らんだり戻ったりしながら発育する子、
痛みを伴う子、それぞれです。
 
体の変化を受け入れる子供側もそれぞれです。
 
大人になる兆候を喜んで、早くブラジャーを付けたがる子、定規で自分の乳房を測ったり、鏡で確認して喜んだりしている5年生のお子さんの話を聞いて微笑ましく思いました。
一方で、体の変化が恥ずかしく感じて、一人で悩んでしまう子もいます。
 
お子さんの体が大人に近づき始めた大切なこの時期、
体の変化をゆったりと見守ってあげたいですね。
 
 
 
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