現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

アトピー性皮膚炎のスキンケア 幼児〜学童 保湿剤は誰が塗るか。

アトピー性皮膚炎の予防にも治療にも
スキンケアがとても大切です。
 
生まれたばかりの赤ちゃんに湿疹ができると、
アトピーなんじゃないか?と心配になるお母さんは多いですし
生後間もない赤ちゃんに保湿クリームを塗ることでアトピー性皮膚炎の予防になると考えられていますので、
念入りに赤ちゃんのスキンケアをしているお母さん方も多いでしょう。
 
2〜3歳くらいになり、活発になって戸外で活動することも増えると、
お肌が乾燥してくるタイプの子も多いので、
お風呂上がりのスキンケアが日課になっているご家庭も多いかと思います。
 
もしもお子さんがアトピーと診断されていたら、
保湿や外用薬を丁寧に塗ってあげることは
ママやパパのお仕事ですよね。
 
私の考えですが
4〜5歳から、遅くても小学生になる頃には子供が自分自身で塗布できるようになることをお勧めします。
ではそのメリットを紹介しましょう。
 
4〜5歳児や小学校低学年の月齢では
まだ上手に保湿剤を塗れる子は少ないでしょうし、
母がやった方が早いですし、塗り残しもないでしょう。
 
でも、
保湿剤を自分で塗ることで
自分のお肌に少しでも興味を持って欲しいのです。
自分でやることが可能なら、
最終的にはアトピーや乾燥のより良いコントロールができるようにつながります。
いつまでも『薬を塗ってくれるのがお母さん』だとしたら、
アトピーの痒みが悪化しても
子供から見たら、お母さんがちゃんとやってくれてなかったから
『お母さんのせい』になってしまうでしょう。
 
声かけしながら見守って欲しいんです。
『冬の乾燥した日はお肌がカサカサで保湿剤がたくさんいるね。』
『初夏の頃はいつもお肌の調子がいいね。』
『風邪を引くと、カサカサになるな。』
『ここがいつもちゃんと塗れてないよ。』
 
なんて、
保湿の儀式を子供が自分ですることを見守ってあげることができたら、
子供自身も、
こういう日は痒くなりやすい、とか
昨日、保湿をサボったから、痒くなった。とか
 
自分の責任で自分のお肌が管理できるようになります。
 
ステロイドのお薬が処方されている場合は
やはり、親がどのくらいの量をどういう風に使っているのか、は
チェックすべきですが、
 
痒いからお薬つけて〜と自分から言えるようになったり
お肌の具合の良し悪しを子供自身の方が親よりわかるようになったら
それはとてもいいことだと思うんです。
 
なんでも反抗したくなる思春期が始まる前に
アトピーっ子は身に付けておきたい習慣ですね。
 
 
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