小児科医ママの育児、子供、診療

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

夏休みの自由研究って何?小学一年生版

自由研究って何だろう?

 

学校から詳しい説明もないまま

一年生の初めての夏休みに突入した。

 

親にとっては自分が小学生の頃の夏休みの自由研究を思い出して

四苦八苦する課題の一つになる

 

『ママぁ、自由研究って何?』

と娘に聞かれても、

こっちが聞きたい。

 

今や、本屋さんや文房具屋さんには

自由研究キットなる、制作グッズが並び

お金を出してパパッと買ってしまい、やり方に従えば

何かしらできてしまう。

手芸屋さんにすら、夏休みの手芸制作なるセットが販売されていてびっくりする。

 

買って済ませるも自由。

親が誘導して親の言う通りにやらせるも自由。

完全に親が作ってしまうも自由。

 

だって『自由』な研究だもの。

など思いながら、

 

これは、今の教育の何が狙いなのか、

今ひとつわからない。

 

日々の日常に追われているいっぱいっぱいの働くママにとって

学校という教育の場の責任を

家庭に転化しているようにも感じる。

 

でも、私のプライドが

私の娘の研究は

さすが!

と、皆を唸らせる立派なものでなければならないという、

そんなプライド顔をのぞかせ

かつ、

小学一年生がまるで自分で考えて自分でやったかのようなものを

私がうまく誘導し、

そして、

我が娘が興味を引くもの

 

 

と言う、

ハードルの高い親への夏休みの宿題となる。

 

 

さて、

果たして

どんなものが出来上がるのか

 

 

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人工中絶を勧めること

とても私の心を蝕んでいる患者さんの母親がいる。

 

母親はおそらく軽い障害があるけれど

でも日常生活は問題なく過ごしてきて、

結婚し、愛する夫との間に子供ができた。

 

子供は、何人もできた。

母親は育児がうまくできず、うまくできていないこともわからなかった。

虐待(正確には暴力ではなくネグレクトようなもの)と判断され、

育児能力が非常に低いと判断された。

 

児童相談所が介入し、子供たちは保護寸前。

今、危ないバランスでその家族は生活している。

 

父から母へのDVも明らかになった。

子供たちは全員、発達遅滞がある。

 

太陽の光を浴びたことのなかった子供達は、

児童相談所の介入で社会生活を学んでいる。

 

母はまた子供を授かった。

やはり、ご自身で今いる子供たちを育てることができていないことを理解できず、

次の子を産みたいんだ

と嬉しそうに言った。

 

私は

子供たち全員が児童相談所保護対象なのに、

また、不幸な子を増やしてしまうのか。という気持ちになった。

子供たちにとって、それが果たして不幸なのか、どうなのかすらわからなくなった。

 

私は、

女性の精神疾患が原因で虐待で子供を殺めてしまった女性に

中絶を促したことがある。

 

本来、赤ちゃんを授かったことを喜んでいる女性に

中絶を促すのは、とても心が疲弊する。

 

 

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大きくなったら何になるの?

発達を見ている小児科外来で
時々こども達に聞いて見ることがある。
 
大きくなったら何になるの?
 
3−4歳の女の子は
大抵、プリキュアになると言う
 
プリキュアアンパンマンの次に女の子がハマるアニメで
ピンク、青、黄色とかのイメージカラー化された女の子戦士が
悪者と戦う可愛らしいアニメと思う
 
我が娘がプリキュア世代から卒業してしまっているので、
あまり詳しくはないけれど
 
外来の子供達に何色のプリキュアになるの?と聞くと
大抵ピンク、と返ってくる
 
不思議なことに
3−4歳の同年齢の男の子は
 
同じような戦隊モノの
何とかレンジャーとか
仮面ライダーとかになる
 
って答える子は少なくて、
 
恥ずかしそうにママの後ろに隠れたり、
電車の運転手さん。とか
現実的な職業を答えたりする
 
 
私がこどもだった40年以上前の昔からかもしれないけれど、
なぜか、女の子のその手のアニメは完全アニメで
男の子の戦隊ものは実写版なことが多い。
 
なかなか不思議だなぁと
思う。
 
プリキュア #仮面ライダー #キョウリュウジャー #ジュウオウジャー #ルパンレンジャー  #戦隊ものアニメ #大きくなったら何になる? #ピンクのプリキュア
 
 

赤ちゃんに障害が残る可能性を伝えるなければならない医者の心の痛み

どんなに人力を尽くしても、
どんなに医学が進歩しても、
 
やっぱりお産は命がけで、100パーセントの安全は歌えないし、
だから生きることは美しいんだけれど
 
誰も悪くなくても
重症仮死状態で生まれてくる赤ちゃんがいる
 
仮死から回復し、何もなかったかのように生きていく子もいれば
重度の後遺症を残す子もいる
 
現在は産科医療補償制度というのがあって、
その制度の目的は、ホームページ上によると
 
本制度は、分娩に関連して発症した重度脳性麻痺のお子様とその家族の経済的負担を速やかに補償するとともに、脳性麻痺発症の原因分析を行い、同じような事例の再発防止に資する情報を提供することなどにより、紛争の防止・早期解決および産科医療の質の向上を図ること
 
となっている。
補償対象になる重度の障害を残した赤ちゃんは
年によって差はあるけれど、1年に100人から400人くらいとの報告がある。
今の日本では、1年に100万人くらいの赤ちゃんが生まれているから
そういう赤ちゃんが毎年、1万人に一人くらいの割合でいることになる
 
日本では、
仮死で生まれた赤ちゃんは、すぐに
NICUに入って、たくさんの医療が施されるけれど、
急性期を抜けて、しばらく経つと、
そう、1ヶ月健診を迎える頃になると
最重症な子は、ある程度の予後の予測、つまり後遺症が残るかどうかの予測がつく。
 
急性期を抜けて、体についていた色々なチューブやモニターが少なくなる
なのに、1ヶ月経っても、哺乳ができない
1ヶ月経っても自分で呼吸ができない子もいる
 
そう、生きるか死ぬかの急性期を生き抜いて、
通常の成長発達が見込めないことが、
医療者側にわかってくると
 
その子がどうやって自宅に退院するか
今後、子供の成長に伴って障害がどう行った形で現れてくるか、
つまり、
ずっと自分で呼吸ができないかもしれないから、人工呼吸器が必要だとか、
食事ができないかもしれないから、ずっとチューブで栄養を取らなきゃならないとか、
首がすわる、おすわりする、立っちして歩行ができる、、、ようにならないだろうとか、
そういう、見通しを
両親に話さなければならない日がくる。
 
それは、小児科主治医には
とても苦しいお話で
回復を信じて寄り添ってきた両親にそれを告げることは
 
本当に辛い
両親に告げるのが辛いだけではなく
自分が主治医としてその子の回復を信じ、必死でサポートした結果も
気持ちの面で受け入れることが
とても辛い。
 
主治医になったお医者さんが、
毎日思い悩んでいた。
 
チーム医療で支えながら、
でも、その若者も
赤ちゃんの人生と
家族のの人生と
自分が受け入れられない事実に
 
泣いていた。
 
生きている限り、
人には前を向く方法が
必ずあるはずだから
 
 
赤ちゃんも家族も、生きていて良かったと思える日があることを
切に願う
 
 
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The lucky few tattoo ダウン症の三本の矢

先生、これ知ってますか?
 
もう長年私の外来に通っている
ダウン症の子のお母さんが
腕を自慢げに見せてくださった。
 
 
それはこんな感じのtatoo(刺青)
 
何だろう?と思いながら
その意味を教えてもらったところ、
 
それは、The lucky few tattooといって
ダウン症の子供を持つ親たちが、このような三本の矢のタトゥーを入れて
愛する子供との繋がりを誇らしく思うという運動で、
どうやら世界中で流行しているらしい。
 
3本の矢の3本はダウン症の21番染色体が3本あることを意味して
矢印の形は前を向いていこう、という意味になるらしい。
 
同じ思いを抱えた患者さん同士、
家族同士が
こういった運動で、世界中で繋がって前を向けるのは
それは、いいことだとは思う。
 
ただ、
それがタトゥーということだと
日本では諸外国のようにファッションのように受け入れられる風潮はなくて、
どうしても、暴力団であったり、罪人であったりのイメージが強くなってしまう。
 
一般的なのは、
温泉施設や、公共のプールで刺青のある方はお断りというところなんだろう。
 
実際に、この患者さんのママも
前腕にはっきりとこれを入れちゃったがために、
なかなか仕事がなくなっちゃって。。。
 
なんて言っていた。
 
私としては、
タトゥーで感染症B型肝炎C型肝炎)にかかってしまう方がまだまだいることも
気になってしまう。
 
疾患がきっかけで、世界が繋がり、みんなが前向きに生きる力を得られるのはすごいことだと思う。
ただ、その背後にある影響を、
例えば、仕事がなくなってしまったり、偏見の目で見られたり、
いまの日本では受ける影響が
子供に悪いことがないようにと、思わざるを得ない。
 
 
 
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