現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

日々の診療

私が振り回されていたのか。患者と主治医の関係ではないと、人間不信になってしまいそうなこと

娘のお友達の女の子。 体型は細く、顔色は白く、華奢な女の子だ。 とても掴みどころがない性格で、学校帰りにうちに上がり込んで遊んでいてびっくりした。 子供同士仲良くなったのをきっかけに、 その子の母とも交流するようになった。 とても気さくでいいお…

アトピー性皮膚炎のスキンケア 幼児〜学童 保湿剤は誰が塗るか。

アトピー性皮膚炎の予防にも治療にも スキンケアがとても大切です。 生まれたばかりの赤ちゃんに湿疹ができると、 アトピーなんじゃないか?と心配になるお母さんは多いですし 生後間もない赤ちゃんに保湿クリームを塗ることでアトピー性皮膚炎の予防になる…

赤ちゃんのおっぱい〜おっぱいが大きくなってきた子供について

我が娘の胸が大きくなり始めて 母としては少し寂しいような、なんとも複雑な気分の私です。 おっぱい関連で 子供のおっぱいについて、 外来でよく聞かれる質問をまとめてみましょう。 小さい子順にお話しします。 生まれたばかりの赤ちゃんのおっぱい。 生後…

風邪を引いた子供を連れている時の心配事

人からどうみられているか?と言うのは、 ある程度みんな気になることだと思うけど 子供が風邪を引くたびに どう思われているのか、とても気になり どこまでが常識なのか、悩むことがある 例えばインフルエンザのように、学校保健安全法で 解熱後2日、幼児は…

ペットアレルギーの患者さんが求めていること 犬アレルギーを考える②

アレルギーの話はとても深い 4歳になった我が子は 小さい頃から祖母の家の犬が大好き。 小さい子供が犬と触れ合っている姿は可愛らしいし、 ペットは子供の情緒の発達にとって非常に良いことだし、 犬と一緒にいる姿は、犬も家族の一員としてとても微笑まし…

ペットアレルギーの患者さんが求めていること 犬アレルギーを考える①

長い付き合いの小学生の患者さんが 実家に帰ると喘息発作を起こすんです とお話ししてくれた。 よくよく掘り下げると、喘息発作の原因は実家の犬で 犬のいない環境では喘息発作は起こらないらしい。 つまり、この子は犬に対するアレルギーを起こして、喘息発…

卒乳と断乳のお話。おっぱいを続けたいお母さんにも、おっぱいをやめたいお母さんにも。

お母さん方は 子供がまだ母乳を飲みたくても、母の都合で母乳をやめることを 『断乳』 子供が自分の方から「もう母乳はいらない」と飲まなくなることを離れていくことを 『卒乳』 と言うようです。 日本の赤ちゃんは世界の平均と比較して、早く母乳を飲まな…

学校医の本音 一保護者として学校保健委員会に出席して

PTAのお当番の仕事で学校保健委員会に出席した。 校医さんのお話が聞けて、質疑応答の時間があるというのは 小児科医で一保護者の私にはとても魅力的なお話だった。 校医さんがどういうスタンスで子供たちと接しているのか、実際に見れるチャンスだったから…

予防接種や乳児健診の写真や動画を撮ることについて

2019年現在、乳児の予防接種は公費のものは2ヶ月から始まることになっているんだけれど 予防接種で注射を打つ瞬間に、 「写真撮っていいですか」と言われ、 我が子の注射の瞬間を写真に収めようとしているママがいた。 #予防接種デビュー とかのハッシュタ…

子供の愛し方 僕を見てアピールが過剰な子供を見て思うこと

親が子供を愛するのは当たり前のように見えて とても深くて難しいことです。 ただ、ありのままの子供を受け入れて 抱きしめて大好きだよ。というだけのことなのですが 私がみた患者さんたちや 私自身を考えてみても とても難しいことなんだなぁと思います。 …

保育園、幼稚園からの感染症流行のお知らせの通知をどう考えるか?ヒトメタニューモウイルスについて。

息子が風邪をひいたらしく、夜にしつこい咳をしていた。 小さな子供ってのはよく風邪をひく生き物なので、 保育園、幼稚園には 鼻が垂れた子や多少の咳が出る子は珍しくない。 個人的には 下の子が風邪をひくと うーん、熱出すかな? もし熱を出したら、保育…

ちょっと長いおしゃぶり論 おしゃぶりをする赤ちゃんは可愛いけれど、泣き止むとか、虫歯とかどう考えたらいいものか

こんにちは 今日はおしゃぶりの話をしましょうね。 おしゃぶりが、いいとか悪いとか、ネット上で情報も錯綜しているし、 おしゃぶりをしている赤ちゃんを見ると、なんとも不思議な感覚になる小児科医として、 ちょっとおしゃぶりについて調べてまとめてみま…

赤ちゃんの乳児湿疹の話。アレルギーやアトピーが心配なお母さん。保湿の話も交えて。

乳児湿疹は体重がぐいぐい増えるようになってきた1ヶ月健診の頃から ニキビに似た赤い発疹が顔を中心にたくさん出てきます。 赤ちゃんの気にあるケアの上位に食い込む あまりにも有名な発疹で と言うか、乳児湿疹が出ない子の方が少ない、と言うくらい 日本…

赤ちゃんの免疫の話 赤ちゃんは風邪をひかない?お母さんから受け継いだ免疫の仕組み

昔から、生まれてから6ヶ月くらいまでの間、 赤ちゃんはお母さんから胎内でもらった免疫で守られているから 風邪をひかないと言われています。 生まれてから6ヶ月の間の育児に追われていると どうしてかな? なんて思う暇もないかもしれませんが 赤ちゃん…

パンケーキ症候群

パンケーキが大好きで、パンケーキばかり食べたくなる病気じゃないです。 笑 パンケーキを作るときに使う 小麦粉の中に増殖したダニによるアレルギーのことを言います。 娘のリクエストで、朝、パンケーキを焼いていたら 以前、アナフィラキシー(アレルギー…

先の見通しの重要性 人は先が見えないとマイナス思考になる いつ退院できるの?は母を苦しめる呪いの言葉

ゴールが見えないと不安になる というのは、 とても当たり前のことのように思えるけれど その当たり前が あまりにも身近で達成できていないことに気がついた。 子供が長く入院しているお母さんは 『いつ退院できるの?』 とおじいちゃんおばあちゃんや、友達…

お母さんが心配性だと子供はどう育つのか 分離不安症のちょっと変わった形について

その5歳のお嬢さんは、 ちょっと早産だったから、私の発達外来に通うようになりましたが、 元気に楽しく幼稚園に通う全く問題のない子だと思います。 その子のお母さんは もともと心配性の性格のお母さんだったらしいんです。 さらに、 妊娠6ヶ月くらいの頃…

小児科医が我が子のオムツかぶれに実際にやってみた方法について〜オムツかぶれ その②

今日はオムツかぶれ実践編でいこうと思います。 1ヶ月健診で今までたくさんの新生児とママに オムツかぶれの対応を語ってきましたが、 『経験』に勝るものはないと思ったので ぜひ、皆さんにも読んで欲しいんです。 オムツかぶれの対応は本当に深くて お薬…

オムツかぶれとオムツ代の天秤、お尻かぶれはどうやったら治るのか?その①

新生児期の悩みのベスト10に確実に入ってくるものの一つに 『オムツかぶれ』がある 1ヶ月健診をしていても、オムツかぶれの子供はとても多い。 赤ちゃんはウンチやおしっこの回数が多いから、 お尻にウンチがついた状態が続くと お尻がかぶれる という仕組…

赤ちゃんの1ヶ月健診って何するの?小児科医は何を診て、見ているのか。

小児科医になりたての頃、 乳児健診は一番難しい仕事と習った。 普通の外来は、どこか具合が悪くて来院するから、 悪いところがわかりやすいけれど 健診は基本健康な子供たちの中から、 異常を見つけなくちゃいけなくて、 赤ちゃんの方も、 『ボクはここが変…

妊娠のカミングアウト?妊婦オーラ全開タイプと不安で公表できないタイプまで

妊婦さんを見かけると、うらやましいなぁと思ってしまうのは 妊活中でなかなか恵まれないからだろうか? それとも 妊娠中の幸せなあの時期を思い出すからだろうか? それとも 単純に未来ある子供がもうすぐ誕生するという人間という動物の本能だろうか? 最…

インフルエンザっていつまでお休み?学校は幼稚園は、会社は?

インフルエンザ大流行で、娘の小学校の若い担任の先生も 我先にとインフルに罹患してしまった。 小児科医療をしていると 保育園や幼稚園、学校に行けるようになるまでのお休み期間は 法律で決まっているから明白だ。 参考(学校保健安全法) インフルエンザ…

患者さんから病院へのクレーム、子育て中にクレームを言うこと

昨日、患者さんのために良かれと思ってしたことが どうやら裏目に出たようで クレームの電話をもらった。 障害を抱えて言葉がうまく発せない5歳の子は 定期的に私の外来に来ていて その子のお母さんとはもう7年の付き合いになる。 その子はその日、診療が嫌…

愛情遮断症候群、それってネグレクト?愛されないと背が伸びないの?想像以上に影響する両親の心

愛情遮断症候群という病名を知っているだろうか? ネグレクト(無視)という一種の虐待を受けた子供や 両親がうつ病だったりして愛情を受けずに育つと、 背が伸びない、発達が遅れる、などの症状を示すという。 少し前にとても興味深い子供がいた。 3歳のそ…

砂場で遊ぶのは汚いの?メリットは?子供や赤ちゃんが砂場で安心して遊ぶために、小児科医目線で衛生を考える。

近所の公園の水道で、砂遊びの後に手洗いしている父親と子供を見ました。 持参のハンドソープで2度洗いして、その後、持参のアルコール消毒剤で手指の消毒。 ちょっとそれは、極端な例だとは思いますが、 公園の砂場には汚いイメージがあるママも多いですよ…

子供の発熱時に現役小児科医ママが実際に行った有効な方法について。

子供の発熱は、ママも子供もそれはもう大変で でも、本当に必要なことはとても少ないから、 色々な情報にあれこれ悩んで欲しくなくて どうしたらいいのかを短的にまとめてみようと思う。 我が子は二人とも幸いにも熱を出す回数は少ない体質だった。 けど 『…

小児科で自閉症やアスペルガーを疑いを言われても、家族に言えない母の気持ち

先日の外来で、すごく大切なことに気がついた。 そのキーワードは 自閉症、とか 多動とか、 発達障害とか で そういうことの疑いのある患者さんは 日常の子育てがなんとなくうまくいかないと感じていたり、 ほかの子と違うと感じていたりすることもある。 そ…

学校給食を残すこと、小児科医の視点から

食べ物の好き嫌いのために、給食が嫌いだった自分の子供時代と おしゃべりに夢中で時間内に食べきれない娘を見て 改めて、現代の給食の意味について考えて見た 給食とは、学校のお昼ご飯で 私論では大きく3つの意味があると思う ①、栄養を摂取する ②、集団…

朝ごはんの呪縛

朝ご飯は大事。 朝ご飯をちゃんと食べると健康に良い。 それはそう、 わかってはいるんだけど、 朝ごはんのメニューがママを苦しめることだってあるんです。 早寝、早起き、朝ごはんとか 程度の啓蒙ならいいとして。 朝ご飯をキチンと食べると頭の良い子にな…

さ湯問題と育児〜今は『さ湯』はいらないと思うんだ

赤ちゃんの1ヶ月健診でよく聞かれることの一つに 『お風呂上がりの白湯は入りますか』 っていう質問がある。 答えは『入りません』 なんだけど、 赤ちゃんにとっては実はどっちでもいいので、 『いらないですけど、あげてもいいですよ〜』 と答えることがあ…