現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

2019-01-01から1年間の記事一覧

子供の言葉

どの子供も母親が大好き それはうちの子も同じ。 8歳の娘が 「私ね、ママに憧れてるから、 大きくなったらママみたいになりたいの。 私になれるかなぁ」 と何気なく言った一言がとても大きい。 私は小さい頃、そんなふうに思ったことがあっただろうか。 親の…

次亜塩素酸水噴霧器でウイルスの予防ができるか?

次亜塩素酸噴霧器という空間除菌をする機械が今は流行のようで、 お部屋に加湿器や空気清浄機のように設置するだけで、 細かいミスト状になった次亜塩素酸水が部屋を潤し、 インフルエンザやノロウイルスなどのウイルス不活化する効果があるという宣伝文句と…

風邪を引いた子供を連れている時の心配事

人からどうみられているか?と言うのは、 ある程度みんな気になることだと思うけど 子供が風邪を引くたびに どう思われているのか、とても気になり どこまでが常識なのか、悩むことがある 例えばインフルエンザのように、学校保健安全法で 解熱後2日、幼児は…

ペットアレルギーの患者さんが求めていること 犬アレルギーを考える②

アレルギーの話はとても深い 4歳になった我が子は 小さい頃から祖母の家の犬が大好き。 小さい子供が犬と触れ合っている姿は可愛らしいし、 ペットは子供の情緒の発達にとって非常に良いことだし、 犬と一緒にいる姿は、犬も家族の一員としてとても微笑まし…

ペットアレルギーの患者さんが求めていること 犬アレルギーを考える①

長い付き合いの小学生の患者さんが 実家に帰ると喘息発作を起こすんです とお話ししてくれた。 よくよく掘り下げると、喘息発作の原因は実家の犬で 犬のいない環境では喘息発作は起こらないらしい。 つまり、この子は犬に対するアレルギーを起こして、喘息発…

小児科外来、予防接種や乳児健診の写真や動画を撮ることについて その2

小児科外来での撮影について、続編です。 先日も、外来健診中に特に何も言わずに動画を撮影していたお母様がいらっしゃいました。 スマホでなんでも記録できる世の中になったので、 健診を我が子の成長記録の瞬間として残しておきたいのかもしれません。 私…

卒乳と断乳のお話。おっぱいを続けたいお母さんにも、おっぱいをやめたいお母さんにも。

お母さん方は 子供がまだ母乳を飲みたくても、母の都合で母乳をやめることを 『断乳』 子供が自分の方から「もう母乳はいらない」と飲まなくなることを離れていくことを 『卒乳』 と言うようです。 日本の赤ちゃんは世界の平均と比較して、早く母乳を飲まな…

学校医の本音 一保護者として学校保健委員会に出席して

PTAのお当番の仕事で学校保健委員会に出席した。 校医さんのお話が聞けて、質疑応答の時間があるというのは 小児科医で一保護者の私にはとても魅力的なお話だった。 校医さんがどういうスタンスで子供たちと接しているのか、実際に見れるチャンスだったから…

予防接種や乳児健診の写真や動画を撮ることについて

2019年現在、乳児の予防接種は公費のものは2ヶ月から始まることになっているんだけれど 予防接種で注射を打つ瞬間に、 「写真撮っていいですか」と言われ、 我が子の注射の瞬間を写真に収めようとしているママがいた。 #予防接種デビュー とかのハッシュタ…

夏休みの宿題。読書感想文、今と昔。

もうすぐ夏休みも終了とのことで、 小学2年生ともなると、親の私の方も慣れてきて 夏休みの最終日にバタバタすることもなく 昨日、娘の夏休みの宿題のチェックをしました。 思い返してみたら 自分が小学生の頃は、親が宿題のチェックするなんて多くの子はし…

子供に自分の人生をやり直しを投影してしまうこと。

親の夢を子供に託す なんてことはよくある話だと思います スポーツ選手になりたかったけど、夢叶わなかったから、我が子にはなってほしいとか。 例えばバレリーナになりたかったけど、なれなかったから、我が子にはバレーを頑張ってほしいとか。 親自身は、…

算数の問題。大根を4本食べましたって、蛇が5匹やってきました。って一体。

算数の苦手な小学生の娘に 母としては四苦八苦の上 インターネットでから無料のプリント問題を印刷して やらせてみたんだけど、 とても、楽しい時間になりました。 お母さんが大根を7本買ってきました。 そのうち4本食べました。 残りは何本でしょうか? …

どこでそのお魚釣ってきたの?

料理男子のうちの3歳は ママがキッチンに立つと、 小さな踏み台を自分で持ってきて ママを眺めている。 お魚を料理するときは いつも決まって 「ママ、そのお魚、どこで釣ってきたの?」 「どうやってとってきたの?」 と聞いてくる。 思わず 「海でとってき…

子供の愛し方 僕を見てアピールが過剰な子供を見て思うこと

親が子供を愛するのは当たり前のように見えて とても深くて難しいことです。 ただ、ありのままの子供を受け入れて 抱きしめて大好きだよ。というだけのことなのですが 私がみた患者さんたちや 私自身を考えてみても とても難しいことなんだなぁと思います。 …

保育園、幼稚園からの感染症流行のお知らせの通知をどう考えるか?ヒトメタニューモウイルスについて。

息子が風邪をひいたらしく、夜にしつこい咳をしていた。 小さな子供ってのはよく風邪をひく生き物なので、 保育園、幼稚園には 鼻が垂れた子や多少の咳が出る子は珍しくない。 個人的には 下の子が風邪をひくと うーん、熱出すかな? もし熱を出したら、保育…

子供が具合が悪くて保育園から電話が来た時の話

保育園から職場に電話 「お子さんが下痢をしているので、迎えに来てください」 働くお母さんなら、ガーンと思う瞬間 仕方がないから 職場の周りに頭を下げて 我が子の迎えに急ぐ 保育園の扉を開けると、 めっちゃ元気な息子が 早お迎え、ヤッタァ!と飛びか…

ちょっと長いおしゃぶり論 おしゃぶりをする赤ちゃんは可愛いけれど、泣き止むとか、虫歯とかどう考えたらいいものか

こんにちは 今日はおしゃぶりの話をしましょうね。 おしゃぶりが、いいとか悪いとか、ネット上で情報も錯綜しているし、 おしゃぶりをしている赤ちゃんを見ると、なんとも不思議な感覚になる小児科医として、 ちょっとおしゃぶりについて調べてまとめてみま…

旦那、単身赴任初日、子供の心に与える影響は?子供はパパのいない日常をどう考えるのか。

旦那の単身赴任が決まり、 空港まで家族で見送りに行った。 遠い国に旅立つ旦那は、緊張でわけわかんなくなってて、 まあ、それはほっといたとして、 小学生の娘はすごく微妙な顔で 大人の顔を代わる代わる覗き込んで、表情を読もうとしていた。 娘は、何を…

赤ちゃんの乳児湿疹の話。アレルギーやアトピーが心配なお母さん。保湿の話も交えて。

乳児湿疹は体重がぐいぐい増えるようになってきた1ヶ月健診の頃から ニキビに似た赤い発疹が顔を中心にたくさん出てきます。 赤ちゃんの気にあるケアの上位に食い込む あまりにも有名な発疹で と言うか、乳児湿疹が出ない子の方が少ない、と言うくらい 日本…

赤ちゃんの免疫の話 赤ちゃんは風邪をひかない?お母さんから受け継いだ免疫の仕組み

昔から、生まれてから6ヶ月くらいまでの間、 赤ちゃんはお母さんから胎内でもらった免疫で守られているから 風邪をひかないと言われています。 生まれてから6ヶ月の間の育児に追われていると どうしてかな? なんて思う暇もないかもしれませんが 赤ちゃん…

花粉症で目が痒い マスクの効果について

K

目が痒いです。 QOL低いです。 以下ウィキペディアより クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送…

妊娠中に やらなきゃいけないことと、やっちゃダメなこと やらなくてもいいことと、やっていいこと。子育て中に やらなきゃいけないことと、やっちゃダメなこと やらなくてもいいことと、やっていいこと

なんか、舌を噛みそうですが、 妊娠中や子育て中に 多くのお母さんはインターネットからの情報に溺れてしまいます。 妊娠中に(または子育て中に) 1:やらなきゃいけないことと、 2:やっちゃダメなことと 3:やらなくてもいいことと 4:やっていいこと…

引き算がわからない子供に、どうやって教えたら効果的なのか考えた

学校のお勉強でつまづくいたときに 親の出番があるなんて想定外で 学校のお勉強でわからないことは、 もちろん先生に聞いて、学校で解決するもんだと思っていた。 今までの人生で、 色々な人にものを教える場面に出会ったけど 後輩に仕事を教えるとき、 友達…

パンケーキ症候群

パンケーキが大好きで、パンケーキばかり食べたくなる病気じゃないです。 笑 パンケーキを作るときに使う 小麦粉の中に増殖したダニによるアレルギーのことを言います。 娘のリクエストで、朝、パンケーキを焼いていたら 以前、アナフィラキシー(アレルギー…

先の見通しの重要性 人は先が見えないとマイナス思考になる いつ退院できるの?は母を苦しめる呪いの言葉

ゴールが見えないと不安になる というのは、 とても当たり前のことのように思えるけれど その当たり前が あまりにも身近で達成できていないことに気がついた。 子供が長く入院しているお母さんは 『いつ退院できるの?』 とおじいちゃんおばあちゃんや、友達…

お母さんが心配性だと子供はどう育つのか 分離不安症のちょっと変わった形について

その5歳のお嬢さんは、 ちょっと早産だったから、私の発達外来に通うようになりましたが、 元気に楽しく幼稚園に通う全く問題のない子だと思います。 その子のお母さんは もともと心配性の性格のお母さんだったらしいんです。 さらに、 妊娠6ヶ月くらいの頃…

副校長先生と、副神様

娘が突然 『学校には校長先生がいて、二番目に偉い人は副校長先生でしょ? じゃあ、 神様にも、副神様っていないのかな?』 と言い出した。 なんとも 素敵な発想だと思う。 副校長先生、昔は教頭先生って言ったかなぁ。 まあ、確かに、二番目に偉い人って小…

いい小児科を見つける秘訣。自分の子供のことだから、お母さんが自分で選ぼう。

すごく極端な話で 独断と偏見が混ざるかもしれません。 1歳6ヶ月の集団乳児健診で 発達障害を疑われた患者さん(お母さんと子供)が 私の外来を受診しました。 私はそんな時、乳児健診で異常を指摘されたお母さんに お母さんの気持ちを聞くようにしています…

子供の頃の夢、大きくなったら何になりたい?大人になって社会に出たからこそ、やりたいことが見えてくる

成人の日のニュースの中で 若者の将来の夢の特集をしていた。 私は小児科医だから、3〜10歳の子に外来で時々 『大きくなったら何になるの?』 なんて聞いてみることがある。 7歳の我が娘は『ドーナツ屋さんになるの、ママ、買いに来てね。』 と答えていた。 …

娘が池に落ちた真冬の日。

土日、近所で遊んでいた我が娘と息子 まだ小さい方の息子ならともかく まさかの小学生の娘が池に落ちた。 小さい頃からよく遊んでたはずの池で 活発だから、いつ落ちてもおかしくなかった娘 それでも落ちずに小学生になったのに なぜ、今? なぜ、真冬に? …