現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

『鬼ごっこ』の哲学

小児科で話す内容ではないかもしれないけど
子供の「鬼ごっこ」という遊びは深い
 
鬼役の子供が追いかけて、その他の子供達が逃げる。
鬼役にタッチされたら、鬼交代。
 
そんなシンプルなルールで子供たちは走り回って遊ぶ。
 
一見とても楽しそうで、体を動かして遊べて具合のいいもののように見える
 
ただ、その中には色々なドラマがあって
その深さについて思いを馳せてみた。
 
鬼ごっこのルールがわかるようになる年齢は
体格差にもよる、運動能力の個人差がまだ大きい。
単純に走るのが早い子、
身を交わすのが上手い子
すばしっこく動くのが上手い子、
どんくさい子など
様々で。
年齢が低いほど、ただ、単純にみんなで走り回る事を楽しむ。
 
鬼になるのは、なんとなく嫌で、
必死に逃げるわけだが、
どうしても、足の遅い子や、所謂『どんくさい子』が鬼になってしまう。
 
鬼になって、『どんくさい子』ばかりに鬼役が回ってくることがある。
『どんくさい鬼役』は、
ひたすら走り続けても、まわりを捕まえられなくて、楽しくなくなってくる。
 
逃げる方も全然捕まえてもらえなかったり、あまり追いかけてもらえなかったりすると
だんだんつまらなくなる。
 
比較的運動能力の高いチームの中でも、
周りに目を向けられる子、
周りに合わせてキャーキャー逃げるだけの子、
と、色々いる。
 
さて、
応用編
大人があえて教えるものでもないが、
鬼交代ルールということもある
集団の中でみんなが楽しく遊べるように自然に身につけていく仕組みなんだろう
みんなが楽しい=自分も楽しいそして、鬼ごっこ能力も高い、
ということが直感的にわかる子が
鬼交代を言い出す。
 
きっと大きい子も小さい子もみんなで野山を駆け回ってた時代には自然に発生したルールなのかもしれない
 
単純に走り回るだけの、子供の世界も
深いなーと思った話。でした。