現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

赤ちゃんのスキンケアの話

先日の患者さんで
「病院で出された薬は怖いからやめて、姉にいいよって言われたスイスっぽいパッケージの無添加の保湿剤を塗っているんです」
と、ひどいよだれかぶれの子がいた。
写真はインターネット上に無料で落ちていたものを抜粋したものだけど、
昨日の患者さんはこの写真より明らかにひどいよだれかぶれを起こしていた。
 
無添加、★可愛らしいパッケージ、★信頼できる友人知人からの勧め
の3本柱は、若いお母さんの心を掴むには大きな影響力のようだ。
 
病院での短時間診察で、詳しい説明もないまま(または説明があまり理解できないまま)
処方されたものというのが「薬」と名付くものだと、
なんとなく、怖いという抵抗感があるママが多いように感じる。
 
逆に
無添加★肌に優しい★赤ちゃんから使える
などのキーワードは
最近のママたちには、魅力となるらしい。
 
ということになると
私の小児科医根性が
どうにかして、この子の肌を治してあげたと思うわけで
どうしたら、一般商品の広告のキャッチフレーズより魅力的な説明ができて
私を信頼してくれて、私の思う通りの治療を
自宅で実行してくれるか
ということに頭を使うわけになる。
 
上のような写真のケアは
 ☆原因を取り除くこと
  →よだれや食べこぼし、皮脂をしっかり洗いかぶれの原因除去
   (1日最低1回の石鹸での洗顔とその都度ふくなど)
 ☆皮膚の保護
  →頻回にワセリンや保湿剤などで障害された皮膚を保護すること。頻回にってのが重要。
 ☆薬剤
  →湿疹などの炎症を起こしているものに対して、外用薬使用で炎症を治す(抑える)こと
の3本柱が必要になる。
追加で、
ちゃんと汚れが洗えているかとか、外用薬の使用量とか、塗り方とかそういうオプションが正しく使われて
ようやく治るということに結びつく。
 
一生懸命説明した。
 
次回、患者さんに皮膚の様子を見せに連れてきてね
と言ったけれど、
どのくらい綺麗に治ったか、
とても楽しみな
私である。
 
 
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