現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

日々の診療

子供が蚊に刺されると腫れるということ

もう、秋の気配を感じるのに 昨日の保育園帰りの公園には まだまだたくさんの蚊がいて 息子はおでこの真ん中を見事にヤられ、 蚊に腫れやすい息子は 見事におでこが腫れ上がっていた。 そういえば、上の子も赤ちゃんの頃初めて蚊に刺された跡が それはもうひ…

成長痛ってなんだろう?

自分が親になってから 時々、『成長痛』という言葉を耳にするようになったけど 大学の医学部でそんな病気は習わなかったし、 小児科医になってからもそんな病名はないと理解している。 じゃあ、ちまたに言う『成長痛』って一体なんなんだろう、と思って 少し…

私は小児科医だから、車酔いした娘に、そのメカニズムを説明してあげよう。

私は小さい頃、車酔いがひどく、いつも車やバスのお出かけが憂鬱だった。 そうだ。 娘にこれを説明してあげよう。 耳の中の奥の方の前庭っていう場所にはね、 小さな小さな耳石という小石がたくさんある場所があって 体が揺れると その石たちが、ザーッ、ザ…

虐待通報のリアル〜youtube版

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児童相談所へ赤ちゃんを託した愛ある夫婦の物語〜youtube版

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「きちんと産む」とは?出産格差にモノ申す〜youtube版

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小児科に遠隔医療ってどう?〜youtube版

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小児科医が探る親の本音〜youtube版

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大きくなったら何になるの?

発達を見ている小児科外来で 時々こども達に聞いて見ることがある。 大きくなったら何になるの? 3−4歳の女の子は 大抵、プリキュアになると言う プリキュアはアンパンマンの次に女の子がハマるアニメで ピンク、青、黄色とかのイメージカラー化された女の…

赤ちゃんに障害が残る可能性を伝えるなければならない医者の心の痛み

どんなに人力を尽くしても、 どんなに医学が進歩しても、 やっぱりお産は命がけで、100パーセントの安全は歌えないし、 だから生きることは美しいんだけれど 誰も悪くなくても 重症仮死状態で生まれてくる赤ちゃんがいる 仮死から回復し、何もなかったかのよ…

The lucky few tattoo ダウン症の三本の矢

先生、これ知ってますか? もう長年私の外来に通っている ダウン症の子のお母さんが 腕を自慢げに見せてくださった。 それはこんな感じのtatoo(刺青) 何だろう?と思いながら その意味を教えてもらったところ、 それは、The lucky few tattooといって ダウ…

熱中症と花粉症

毎日暑い。 体温を超える気温の日が続くと 報道は連日、熱中症が、、、的な内容だし。 娘の小学校では、各時間ごと、水分摂取を促す全校放送が入るようだし、 体の異変を感じたら、どうしたらいいかの教育を徹底しているようだ。 息子の保育園では、行政から…

若い男性小児科医

若い独身男性の小児科医が 役所の離乳食教室のチラシを持っていて、 患者さんに聞かれてもわからないから、と 離乳食や母乳育児お勉強をしていた。 20代の男性にとって、大学の医学部で習わないような、 育児なのか医療なのかの瀬戸際の話はとても難しいんだ…

おばあちゃんっ子

その子はおばあちゃんが大好きで、 仕事の忙しいお母さんの代わりに、おばあちゃんが育てていた。 おばあちゃんは、保育園の送り迎えも全部担当している風だった。 おばあちゃんはいつも保育園の帰りにコンビニでおやつを買って子供にあげていた。 子供はお…

息子の背がちっちゃい心配

おおまかな話 うちの息子は背が小さい。 私も夫も背が小さいから、仕方ないでは終わらせられない。 男の子にはせめて平均くらい大きくなって欲しい。 私は うちの息子は大きくなる!と信じている、小児科医である。 (なんの医学的根拠もないけど) 大抵のお…

人が動物としての育児本能

とある精神科病院で出会った男女は いつも手をつないで歩いていた。 重度の精神発達遅滞のある女性と うつ病で引きこもりの男性と お互いの抱える障害のため、 避妊ができずに赤ちゃんが宿った。 女性の知能は2歳児程度で 一人で顔も洗えない女性だったが、 …

ストローやマグの練習はいつから、どうしたらいいですか?

久しぶりに、◯イザラスとか、赤ちゃん◯舗とかそういう大規模赤ちゃん洋品店に行ったら 子供連れのお客さんでごった返していて、 まず目に入ったのは、虫かごや、水遊びグッズのいかにも夏らしいコーナー その先で、某ミルク会社の方が試供品を配っていた。 …

新生児期または生後6ヶ月未満の胃腸炎

胃腸炎というのは、 嘔吐したり、下痢したり、とても辛い、言わばお腹の風邪みたいなものなのだけれど、 小さい子は嘔吐するときに場所を選ばないから 家族にとっては、とても悲劇的なことになる。 私も、娘や息子が吐き風邪を引いたときには ベットのマット…

おでこのたんこぶ〜小児の頭部外傷

パパと子供が公園で遊んでいて 息子が転んで、たんこぶを作ったらしい あまりのデコの腫れっぷりにビックリして これ、大丈夫?と写メが送られてきた ワォ! これね、よくあるある、 大丈夫、とは完全には言えないんだけど、 まぁ、よくある。 そして、大概…

抜けた毛の背景に隠れているもの、自閉症の円形脱毛症

この家族に寄り添って、私は自閉症を学んだというくらい、 大事にしてきた家族がいる 私の専門は新生児だから だから、この子の療育センターや特別支援学校が軌道に乗った今、 通う場所は私のところではないのだけれど お母さんは 毎日の日常のドタバタを報…

気持ちをえぐられること;児童虐待を考える

虐待された赤ちゃんが入院することがある。 妊婦健診に全く行ってなくて、自宅で産まれた赤ちゃんが入院することがある。 望まれない子で、行き先がなく児童相談所に引き取られる予定の子も入院病棟にいることがある。 心理士を目指して勉強しているお友達が…

本当は深い沐浴の話

出産前の準備品の項目に、 ベビーバスやベビーソープ 沐浴に使うガーゼ なんてものがあって ベビー洋品売り場には なんとも可愛らしい小さなお風呂用品が並んでいます 産婦人科を退院する前には 沐浴指導、なんて項目があったりして、新米ママたちが集まって…

NICUに入ったサークルベット

NICUに入院する子は、大抵は保育器と呼ばれるベットにいる。 1500g未満で生まれた極程出生体重児や 1000g未満の超低出生体重児と呼ばれる小さな子達は 人工呼吸器の手助けを借りていたり、たくさんの点滴が入っていたりして、 こんな感じのとか、 こんな感じ…

完全母乳希望への道

今日の患者さんは1ヶ月健診。 母乳を飲んだ後にミルクを毎回足しているお母さん。 『1ヶ月経ったから、もう母乳だけで大丈夫ですかね?』 と唐突に質問された。 こちらからみると 授乳状況は母乳を毎回吸わせているとはいえ、 飲んでいるミルク量と回数と…

発達障害の診断に安心するママたち

比較的軽度の自閉傾向だったり、軽度の多動だったりして 医療機関や集団生活の中、特になんの指摘もされてなく、 でも 我が子がなんか他の子と違うとか なんとなく育てにくい感(または手が掛からなすぎる感)をぼんやり抱えていると 『自閉症』とか 『多動…

食べ物で溢れている

母乳を頑張って欲しいのに、簡単に断乳や混合を選ぶお母さんをみると いつも口の悪いおじさん上司に言われた言葉を思い出す。 『クワシオコールで離乳だな』 その、口の悪いおじさん上司はパワハラもセクハラ甚だしいけど 私はとても信頼していて、お父さん…

子供の花粉症について

ママ友が、息子の花粉症を心配していた。 少し前までは、花粉症はせいぜい小学生以降の疾患だったけど、 花粉症人口が増えるにつれて、 最近は花粉症の低年齢化が進んでいる。 子供のアレルギーの経過の一般的な流れとして アレルギーマーチという考えがある…

早産児のつま先歩きを気にする保育士さん

2歳代の子に多い気がする。 時々、保育園や周囲から 『つま先歩きをしているので病院で診てもらって来て下さい。』 と言われて受診する子がいる。 少し早産だったり、軽い仮死で出生し、NICU出身の子に多い。 きっと言った方は、 重症ではない脳性麻痺の軽…

皮膚その② ヒルドイド大好きな患者さんたち

小児科医になって、正しい情報の取捨選択ができるようになってからもどうしても主観が混ざる医療がある。 それが皮膚の保湿 一定の患者さん達は(患者さんのママ達は)ヒルドイドが大好きで何かとついでに保湿剤の処方を頼んでくるまあ、言って見れば人気の…

赤ちゃんのスキンケアの話

先日の患者さんで 「病院で出された薬は怖いからやめて、姉にいいよって言われたスイスっぽいパッケージの無添加の保湿剤を塗っているんです」 と、ひどいよだれかぶれの子がいた。 写真はインターネット上に無料で落ちていたものを抜粋したものだけど、 昨…