現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

新生児期または生後6ヶ月未満の胃腸炎

腸炎というのは、
嘔吐したり、下痢したり、とても辛い、言わばお腹の風邪みたいなものなのだけれど、
小さい子は嘔吐するときに場所を選ばないから
家族にとっては、とても悲劇的なことになる。
 
私も、娘や息子が吐き風邪を引いたときには
ベットのマットレスを死守するのに必死にならざるを得ない。
 
一方で、
一般小児診療をしていると、
感覚的に、離乳食を始めてないような若い月齢の子に胃腸炎は少ないと感じる。
 
それは教科書的にはっきりとは書いてないし
(唯一、ロタウイルスに関しては、国立感染症研究所のホームページに
新生児期にはロタウイルスは不顕性感染(感染しても大きな症状が出なくて治る)に終わることが多いと書いてあるけど)
ネット上には赤ちゃんは小さいからすぐに脱水になりやすく、胃腸炎には注意なんてのが
検索のトップに登って来る。
 
腸炎の時には
食事はどうしたらいいですか?とかはよく問題になるし、
OS-1やその他の経口補水液がドラックストアにあるけれど
 
まだ、離乳食を食べ始めていない
母乳やミルクだけの子で、
口にするものはどうしたらいいですか?
と問題になることは少ない。
 
今や、0歳から保育園に入る子も多い時代だし
2−3歳の上の子が胃腸炎になった時に、
まだ、生まれたばかりの下の子にいうつったらどうしよう、とかは普通に疑問に思いそうだけれど
0歳から6ヶ月くらいまでの小さい赤ちゃんを
腸炎で吐いて吐いて、と外来で診ることはとても少ない。
 
 
母乳や母体の移行抗体による免疫寛容とも言われてもいるけれど
それ以外の
病態生理がきっとあるんだろうなぁと
思えてならない。
 
 
 
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