成長痛ってなんだろう?
自分が親になってから
時々、『成長痛』という言葉を耳にするようになったけど
大学の医学部でそんな病気は習わなかったし、
小児科医になってからもそんな病名はないと理解している。
じゃあ、ちまたに言う『成長痛』って一体なんなんだろう、と思って
少し調べてみた。
イメージ的には子供はグイグイ成長するから、それに伴って骨や筋肉が伸びるから痛いのか?と思いがちだけど、
医学的に考えて、成長として、骨が伸びる時に痛いわけではない。
典型的には夜になると発作のように痛がって
日中は痛みを忘れて元気に走り回っているらしい。
ネットでは成長痛は
骨端症とか、骨軟骨障害とか
足の使いすぎで筋肉が伸ばされて軟骨が痛むとか、いろいろな説はあるけれど
外来に来た子が、夜になると泣くほど足が痛くなるのに、
昼間元気に走り回っていて、
痛い場所の動きの制限もなくて、
腫れたりも
なかったら、
小児科医的には、思いつく病名は一つもない。
ほんと、はっきり言って一つもないわけで
つまり、なんともなくて
病気や怪我ではないから
そのうち治る。
ってことになる。
あんなに泣かれたら世のお母さんたちは、さぞかし心配だろうに。
と思うけれど、
一度病院で診てもらって
レントゲンでも問題なくて
痛くなく走りまわれるようなら、
その後、問題になる事はない。
そう、病院で『問題ない=病気じゃない!』とはっきり言ってもらって
もし安心することができたなら、
それがいちばんの治療薬なんじゃないかなと思う。
もし、安心、、、と言うのも
実際には泣くほど痛がるのに、対応方法がないし、なんともないなんて、、、
と
途方にくれるママも多いんだろうなと
そう、想像するんだ。
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