現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

初めての一人帰宅

小学校から家まで、子供の足でも3分もかからない

一人で帰ってくるまでに小学校の外周をぐるっと半周ほどすると家に着く。

 

1年生の娘は

その短い道のりが不安だと言うので

1週間ほどはお迎えに行っていたが、

昨日初めて一人で帰らせてみた。

 

時間どうりに学校に併設された学童を出てくるか、

靴箱の影で見守り、

見つからないようにチャリで反対周りして

校庭を突っ切って、門まで出てくる娘を見守った。

その後、後ろからそーっと見守り、

 

家まであと、1ブロックのところで、反対周りで家に帰って、娘を待った。

30秒くらいで帰ってくるはず、、、が

いつまで経っても娘の姿が見えない

 

なに?

どーした?

 

途中で友達に会って、道路で遊んでいるのか?

この短い1分もない間に誘拐でもされたか?

 

根気強く待った。

結局、学童を出てから、3分で帰ってくるはずが

30分近くかかって帰って来た

 

どうやら、途中で名札を外して帰る、と言うルールを忘れて帰ってしまったことに気がつき、

引き返したらしい。

玄関前にいる私の姿を見つけると

走って来た。

 

泣きそうになりながら、説明してくれた。

 

娘にとっては大冒険だったようだ。

明日は何分で家に着くかな。

 

 

#一年生

#初めての一人帰宅

#学童から帰宅

#忘れ物

#一人で帰れるかこっそり見守る

 

 

 

 

 

 

とにかく小学校の愚痴

小学校に入った瞬間から

我が子がしっかりするわけでもなく、

歩いて30秒の超近い近所の小学校まで

1人で行くのが不安らしい。

 

一年生は

しばらく午前中で終わるから

私が仕事をしてるために

我が子は放課後は学童に行く

 

つまり、毎日お弁当なわけだ。

 

なんと面倒な。

 

これから給食が始まったら

楽になるかと思えば

 

週末には

給食用のスモッグのアイロンかけと

給食用のランチョンマットのアイロンかけと

上履きの洗濯

という新たな作業が加わるらしい。

 

保育園の時代は

忘れ物をしたって、服でもオムツでも貸してもらえたし

トイレトレーニングや箸の使い方、鉛筆の持ち方まで

もはや育児は保育園丸投げだったりもしたけど

 

小学校というところは

子供の自主性、つまり、どれだけ親がその子をきちんと育てているか

が試されているようで

 

マジ無理…

としか思えない

 

 

 

ルーチンが変わるのって

慣れない

 

 

#小学校   #小学校の愚痴  #毎朝お弁当

#給食  #給食当番 #給食当番のアイロンかけ

#給食のランチョンマット  #上履きの洗濯

#保育園は楽だった

小学校生活2日目

学校の方々はみんなとてもいい人だったけど

どーしてこうもわかりにくいのか。

 

まず、明日の持ち物に関しても、どこかにまとめて一か所に書いてくれればいいのに、

明日持ってくべきものが、あちこちにバラバラに書いてある。

これでは小学生が一人で準備できるなんて程遠い。

たくさんのプリントの全てを隅から隅まで読まないと、明日提出期限のものを、見逃してしまいそうだ。

そして、説明会も、なんとも下手くそなプレゼン。

こちらに関してはプリン2枚くらい配ればすみそうな話を

スライドで2時間近くしていたり本当に無駄が多い。

体操着のゼッケン付けを見本のように

と書いてあっても

見本の絵がないし、

明日。どーすんだ、これ。

 

まじ、キレそう…

でも

娘のためにやるしかない。

 

 

こんな、プレゼンの下手な人たちに子供達は教養を習うのかと感じてしまう。

みんなとてもいい人なのに…

 

 

#小学校準備 #体操着ゼッケン付け

#アイロンプリント #持ち物が煩雑 #プレゼンが下手 #学校の先生 #学校の先生なのに説明が下手

 

 

小学校1年生の4月

4月2日の月曜日は学童に行った。
楽しかった、
とは言うものの、疲れた顔をしていた。
 
次の日は、明るい顔で
メッチャ楽しかったと言って帰ってきた。
 
学帽をかぶって小学校に行く
その後ろ姿は、
とても母から遠くなったような気がして、
 
もう、一人で小学校に行けるようになってしまうことに、
なんとなく寂しくて、
あと20年も経たないうちに、地球の裏側まで一人で行けるようになっちゃうんだな
と思うと、
成長は嬉しいは嬉しいけれど、
なんだか、切ない気持ちになった。
 
 
#学童 #子供の成長 #母親の成長 #子どもを見守る親
#親心 #一人で登校 #学帽 #小学校で友達できるかな
#小学校1年生 #1年生の4月

小一の壁〜娘はまだ私の分身な気がするから

明日、3月30日金曜日で保育園はおしまい。
娘は晴れて小学校1年生になる。
 
おめでとう!
とか
もう1年生なんだね、大きくなったね!
など
成長を喜ぶメッセージを親類や同僚から得ながら、
どうも私は気の晴れない3月を過ごした。
 
俗に言う小一の壁。
小学生になったら、職場の時短勤務は使えなくなるし、
かと言って、6歳の娘は一人で鍵を閉めて登校し、一人で帰宅するほどには精神的に未熟すぎる。
 
一方で保育園は融通がきく。
保育というだけあって、子供の生活を依存できた。
 
おそらく、娘の性格では、すぐに新しいお友達を作って、それなりに楽しく学校生活をするだろう。
真面目に授業もできると思う。
 
でも、振り返ったら、私は違った。
学校に馴染めない幼少期を過ごしていたし、
中学校も高校も、授業が聞いていられない子だった。
先生の言うことも反抗してばかりのちょっとグレた異端児だった。
その原因がどうであれ、
そこが、私にとっての今の小一の壁なんだと思う。
 
私の気の晴れなさの原因は
娘が私の苦手としている集団生活に入るわけで、
まあ、まるで、私がまた小学校からやり直すような感覚にとらわれているからなんだろう。
 
 
#小一の壁 #時短勤務 #空気が読めない #学校がつまらない #みんなと同じことができない
#鍵っ子 #1年生が一人で登校 #アスペルガー症候群だったのかも
#保育園卒園

本当は深い沐浴の話

 
出産前の準備品の項目に、
ベビーバスやベビーソープ
沐浴に使うガーゼ
なんてものがあって
ベビー洋品売り場には
なんとも可愛らしい小さなお風呂用品が並んでいます
 
産婦人科を退院する前には
沐浴指導、なんて項目があったりして、新米ママたちが集まって人形やモデルベビーで赤ちゃんのお風呂の入れ方の講義を受けます。
 
沐浴は育児のメインイベントの一つで
絶対にやらなければならないことの一つのように感じますが、
赤ちゃんの扱いに慣れていない新米ママさんには
楽しみのようで、ちょっと怖い作業の一つでもあります。
 
私も、最初の子の時には、
折りたたみ式の沐浴槽を購入し、
ベビー用のガーゼなんかも用意ちゃって、
退院後の初めての沐浴当日は
私はビデオカメラを構え、
義理の祖父母、いとこ兄弟、飼っていたペットの犬までが所狭しと見学し、
新米パパとなった旦那が、あーでもない、こーでもない言いながら、ガヤガヤ楽しく入れたのを覚えています。
 
さて、沐浴の本来の目的はなんだったでしょう。
それは、何と言っても、
 赤ちゃんを綺麗にすること!
です。
 
つまり、赤ちゃんの汚れを落とすんです。
汚れって何かっていうと、
汗や皮脂、垢、よだれ、口からダラッと首まで垂れた逸乳や、空気中の誇り、
拭いたとしてもうっすらついている尿や便の成分を
しっかりと落とすってことです。
 
しっかりと汚れを落とさないと、
乳児湿疹や、かぶれ、オムツかぶれ、あせもなんかの
皮膚トラブルの原因になります。
激しいことを言うと、
後々にはアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの二次的な弊害も検討しなければなりません。
 
ってなわけで、
ママさんたちは出産病院や母親学級で習ったように
沐浴をしようとするわけです。
 
ママたちの気持ちを学ぶために、自分の病院の沐浴指導を覗いて見ました。
 
助産師さんがモデルベビーでいかにも簡単そうに
沐浴の仕方を流暢に喋っています。
ママたちは真剣な顔で、中にはメモを取りながらお風呂の入れ方を学んでいます。
 
私が、小児科医だからでしょうか?ちょっと不思議な光景に見えてました。
赤ちゃんの体を綺麗にする。
その目的だけを考えたら、
自分が入浴したり、シャワーを浴びたりすることから応用して、どうしたらいいのかママ流にやったらもう少し気が楽だと思うんですよね。
 
指導担当になった助産師さんは
声を高らかに
『沐浴で一番大切なことはなんでしょう?
それは赤ちゃんをお湯の中に落とさないことです。』
と言っていました。
 
私は、ちょっとクスっと笑ってしまったのは失礼だったかもしれません。
だって、みんな、真剣です。
 
そして、体を洗う順番や、用意するものについて、メモを取りながら真剣に聞いて言いました。
 
お湯に赤ちゃんを落としちゃダメなんて、習わなくたって、わかるでしょうに!
とツッコミたくなりましたが、
真剣なママたちを笑っちゃいけません。
とても微笑ましかったのですが、もう少し方の力を抜いて育児に備えてほしいと感じました。
 
誰だって冷静に考えたら、
生まれたばかりの赤ちゃんをお湯に落としたら大変!ですよね。
当たり前のことなのに、習ったこととして固くなるからママたちは大変です。
 
泡泡いっぱいになった赤ちゃんはツルツル滑ります。
落っこちそうになります。
通常であれば、母が自分で落とさないように工夫するでしょう。
バスマットの上で泡をつけてあげるもよし。
便利グッズを利用するもよし。
慣れるまで、実家に帰ってサポートを得るもよし。
 
習ったやり方が全てではありませんね。
 
私が考える本当に必要な医学アドバイス
体が小さい赤ちゃんの特性上、温まりやすく冷えやすいので、
大人のように長湯をしないこと
濡れたままほっておいて、体を冷やさないこと
おへその消毒は不要であること
程度です。
 
それ以外はママの応用で自由な入浴でいいでしょう。
洗う順番が習ったやり方と違ったからと言って、赤ちゃんに弊害はありません。
洗い方がガーゼであったり、ママの素手であったり、スポンジであったり
ママが一番綺麗にできるやりやすいやり方でいいでしょう。(大人のナイロンタオルでゴシゴシこするのは結構痛いのでやめましょうね。って、やらないか。)
個人的には素手に泡で出てくるポンプ式のソープで洗うのがオススメです。
 
医者としてぶっちゃけると
日本の上水道はとても綺麗です。
現に、赤ちゃんのミルクだって、水道水で作るように推奨されているでしょう。
それが原因で感染症を起こすような菌は混ざっていませんし、
その他の有機物、無機物、味、匂い、色に至るまで、厳しい基準がもうけられています。
 
なので、毎日取り替えたお水のお風呂に入っているご家庭では
基本的に沐浴だろうが、浴槽だろうが、いいって事になりますね。
ここまでくると、沐浴自体が必要なくて、入浴できればいい事になっちゃいます。
 
さて、
帰りの遅い旦那を待っていてはお風呂に入る時間に制限がかかります。
実際に一人目を一人でお風呂に入れた事について、小児科医ママの実践編です。
 
困った話
面白い話
良き思い出として、
皆さんの赤ちゃんのお風呂が楽になればと思います。
 
自分が体や髪を洗っている間に、赤ちゃんをどうしておくか問題です。
赤ちゃんが寝ている時間に入る。
 まだ生活リズムのつかない赤ちゃんはなかなか、ここぞというときに寝てくれません。
 そして、そういう時に限って、背中スイッチが作動します。
 つまり、抱っこしてれば寝てるのに、ベットに下ろすと起きるスイッチというやつです。
脱衣場に放置する。
 時折、泣く。泣かれたら、ほっておける精神力が私にはありませんでした。
洗い場に放置する。
 洗い場だと、私のシャワーの水しぶきが飛んでかかる。
市販の「スイマーバ(swimava)」を利用する。
 目を離した隙に顎が外れて溺れるリスクがあるので、常に見ながらシャワーを済ませる。
 入浴中の事故として、消費者庁国民生活センターが使用に関して注意喚起が出たので
 「スイマーバ(swimava)」を使う事自体、悪い事だと捉えがちですが、
  要は溺れないように目を離さなきゃいいわけです。
 あれに乗ってる赤ちゃんはとっても可愛いですからね。
浴槽内にうんち
 しばらく毎日やられました。
 裸になって開放感たっぷりだと、気持ち良くなって出てしまうようです。
 体を洗うとか、あったまるとか、そういうの、シャワーでささっと済ませるしかなくなります。
 赤ちゃんのために浴槽洗って、お湯を変えて、わざわざ用意した一番風呂。
 うんち一発のたびにがっかりでしたが、あまりに繰り返されて、もはや笑い話です。
首も座って、支えれば座れる頃になるとバンボに乗せて浴室内に連れて行き、私のシャワー中は待ってもらいました。
 動きたい一心の娘はバンボごと転ぶってのを繰り返していました。
夏は裸で待たせてもどってことなかったのですが、
冬場は冷えます。
すごく危険だけど、浴槽の蓋の上に服のまま置いておいて、
浴槽内にドボン。。。ってな事件が3回。
落ちたのがお湯の中で、溺れる前に引き上げたから幸い。
懲りない私です。とっても危険なので真似しないでください。
落ちたのが洗い場で、打ち所が悪ければ、怖い話です。
 
そんな日常に追われながら
二人目問題が生じました。
つまり、まだ一人じゃ入れないお姉ちゃんをお風呂に入れるとき、生まれたばかりの赤ちゃんをどうしておくか。それこそ、もう一人の大人の協力があったらなぁと思いました。
一人目の時は深夜帰りの旦那さんを待つ手もありますが。
二人目の時は、お姉ちゃんは翌日保育園や幼稚園に行かなきゃいけないとか、
上の子の寝る時間も決まって生活リズムの問題もありますので、そうそう夜中のお風呂ってわけにはいきません。
 
服のまま赤ちゃんを抱っこして上のこのお風呂に付き合ったら、もれなく私も赤ちゃんもビシャビシャです。
結局、膝の上に新生児を乗せたり、
バスマットに寝かせたりしながら、
上の子を洗います。
 
下の子はしぶきがかかりますが、まあ、どってことないです。
下は強い、とか雑に育つとはよく言ったもので、
赤ちゃんの頃から、お姉ちゃんに頭からお湯をバシャッと豪快にかけらたり、
私も私で目や口に石鹸が入ることも気にせず、豪快に顔を洗われても
ニコニコ喜んでいました。
 
 
2週間健診や1ヶ月健診で沐浴の質問の何と言ってもトップは
 いつから大人と一緒のお風呂に入れますか?
 沐浴の時間帯
です。
私たち、健診を行う方の医療者としては、
説明することのトップ3として
 1ヶ月から大人と同じお風呂に入っていいこと
 乳児湿疹の最大の治療はお風呂で石鹸で洗うこと
 沐浴後の白湯はいらないこと
でしょうか。
 
時々、沐浴は夫の仕事、と話す患者さんたちがいます。
その考え方の元々の由来は
出産後の女性は体を冷やさないように水仕事を避けるようにされていました。
それは現在のようにひねればお湯が出る時代ではなく、洗濯が手洗いで手間もかかり、お水も井戸水や川であった時代の話です。
お風呂は薪であったり、屋外でした。
昔ながらの日本家屋は風通しの良い構造をしていまsチア。
そんな時代背景では、赤ちゃんのお風呂が体を冷やす行為として産後の女性の体の回復に影響を与えていたわけです。
現在はどうでしょう。
大抵の日本のお家は冷暖房設備がしっかりしています。
マンション等にお住まいの方は、密閉度も高く隙間風に悩まされたりはないでしょう。
家屋の構造も変わり、赤ちゃんや産後の女性の体の冷えにそうそう敏感にならなくてもいい世の中になっています。
現代社会では、それと引き換えに、核家族が増え、家族の人数が減り、赤ちゃんのお世話を手助けしてくれる手が足りません。
昔と今の違いを考えながら、そして、昔ながらの理由
 
世界のお風呂事情が気になって、
国際色豊かな1ヶ月健診で聞いて見ました。
 
大抵、暖かい地域の途上国の方達は浴槽に浸かる習慣がありません。
ベビーのうちは洗面器にお湯を張って洗いやすさを工夫する程度だそうです。
ベトナムやフィリピンのママたちはベビーバス的なのはあるけど、シャワーが主流かなと言っていました。
中国の福建省出身のママなんて
地元には温泉がたくさんあるから、地元の赤ちゃんは生まれてすぐから温泉に入るのよーなんて言ってる方もいました。
ニューヨークの赤ちゃんはシャワーだそうで
ナイジェリアのママはベビーバス的なのでバシャバシャお湯をかけて終了。だそうです。
 
日本人のように丁寧に隅から隅まで洗う国は少ないんだろうなって思ったり。
独身の頃、旅行した紅海周辺のエジプトではシャワーは海水だったし、
そこの赤ちゃんは海水入りのシャワーで体を洗うんっだろうなとか、
想像すると楽しくなります。
 
日本に住んでいるお母さんたちに、出身のお国のやり方を取り入れながら育児をすることを進めても
日本式がいいと、みんな口を揃えて言っていました。
日本は非常に几帳面で細かくて
それに縛られると、苦しくなっちゃうお母さんもいるでしょう。
 
でも、本当の目的を見失わないようにすると、
一辺倒でない育児ができて
肩の力が抜ける気がします。
 
ベビーはベビーバスに入るもの。
という先入観があった小児科医ママですが
第2子の初めてのお風呂に用意したベビーバスには、
赤ちゃんが服を脱いでいる隙に
4歳の上の子が楽しそうに、ベビーバスに浸かっていて、
真っ裸の私と生まれて1週間も経っていない赤ちゃんだった弟は
苦笑しながら
大人の湯船に浸かりました。
 
 
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NICUに入ったサークルベット

NICUに入院する子は、大抵は保育器と呼ばれるベットにいる。
1500g未満で生まれた極程出生体重児や
1000g未満の超低出生体重児と呼ばれる小さな子達は
人工呼吸器の手助けを借りていたり、たくさんの点滴が入っていたりして、
 
 
こんな感じのとか、
 
こんな感じのとかの保育器とかクベースとか言われるベットにいる。
 
ちょっと調子が良くなってくると
こんな感じのコットと呼ばれる赤ちゃんのベットに移る。
NICUに入院しなくても、多くの産院の正常新生児は
このコットと呼ばれるベットに赤ちゃんがいることが多いだろう。
 
 
サークルベットとは
こういう感じで、赤ちゃんより少し大きくなった乳児や幼児がいる感じになる。
小児科病棟で入院する子は、こういう形のベットにいることが多いだろう。
 
NICUやGCUにサークルベットが入るってことは
体は大きく成長してきたけど、何らかの理由でおうちに帰れない子を意味する。
 
強い仮死で生まれて、いわゆる脳死状態や植物状態のような状況で人工呼吸器やモニターが外せず、
在宅医療へ移行できなかった子供。
生まれながらの疾患で、NICUから継続した入院治療が必要な子供。
精神疾患や虐待、家族の抱える養育困難などの社会的事情で児童相談所に受け入れてもらうまでの子供。
 
ある朝、出勤して
このベットがNICU病棟にあるのを見つけると
愛されるべき親の元に、何らかの理由で帰れないその子の背景が
胸に突き刺さる思いになる。
 
NICUは、新生児集中治療室なので、
病院としてはNICU加算をとって医療をする。
医療費の利益が出なければ病院の経営は成り立たないし、病院が成り立たなければ
患者さんに医療の提供ができなくなる。
例えば、1000g未満の超低出生体重児であれば、90日間のNICU加算が取れるし
1500g未満の極低出生体重児であれば、60日間のNICU加算が取れる
病院はその加算などを含めて利益を得る。
通常、日本の赤ちゃんの医療費は無料なので、集中治療にかかる膨大な医療費は国が負担しているのだけれど、
実際に医療を行なっている病院としては、費用を得なければならないので、
NICUにサークルベット入ったという意味では、加算の取れない患者さんでベット枠を一つ埋めることとなる。
 
それに関しても、その子が肩身の狭い思いをしているようで、
とても切ない。
 
 
 
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