現役小児科医ママがおすすめする、親子でHappyな育児法!

小児科医ママかつNICUonline管理者の育児、診療日記です

夏休みの宿題。読書感想文、今と昔。

もうすぐ夏休みも終了とのことで、
小学2年生ともなると、親の私の方も慣れてきて
夏休みの最終日にバタバタすることもなく
昨日、娘の夏休みの宿題のチェックをしました。
 
思い返してみたら
自分が小学生の頃は、親が宿題のチェックするなんて多くの子はしてなかったように思います。
 
現代の公立小学校は、
夏休み前の保護者会で、
宿題のチェックを親がするように申し渡され、
親が夏休みの宿題の採点や絵日記に写真を貼るなどしなくてはなりません。
これは、まるで、親の宿題です。
 
そうでもしないと公立小学校のお勉強は進むことができないのかと、
疑問に思ったりも、します。
 
そして、今と昔で違って驚愕だったのが
『読書感想文スイスイシート』
の存在です。
 
『読書感想文』
ってなんだろう?という長年の疑問を
スッキリ解決してくれました。
 
学校で
『読書感想文』とは何か?
と習った記憶がありません。
私は小学生の頃から字の通り、
読書してその感想を書けばいいのだと理解していて、
ある意味、それで良かったんだと思います。
 
ただ、
読書が嫌いで、書くのが好きな私は
本を読まずに、題名から想像される私の世界観をツラツラと原稿用紙5枚に書ききれないばかりに書き綴って
毎年提出していたのを思い出しました。
子供ながらに、先生だって、全ての生徒が読んだ本を全部読んで採点しているわけじゃ無いだろう
だから、先生は私の選んだ本の内容を知らないだろう。
だとしたら、私が読んで無いのはバレない!
なんて思っていた、スレた小学生だったと思います。
 
そんな私が、
娘に
『読書感想文って何書けばいいの?』と聞かれたところで
答えられるわけもなく。
 
『読書感想文スイスイシート』の存在に
驚愕です。
これなら、誰でも立派な感想文が書けます。
 
本を選んだ理由
好きな登場人物
その登場人物と自分が似ているところ
一番心に残った場面と
自分の気持ち。
そして。。。
 
なんと素晴らしい!
 
と夏の最後に感激した母親でした。
 
 
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子供に自分の人生をやり直しを投影してしまうこと。

親の夢を子供に託す
なんてことはよくある話だと思います
 
スポーツ選手になりたかったけど、夢叶わなかったから、我が子にはなってほしいとか。
例えばバレリーナになりたかったけど、なれなかったから、我が子にはバレーを頑張ってほしいとか。
親自身は、第一希望の大学(例えば東大とか)に入れなかったから、我が子は入れたい、とか。
私に関しては、私はスポーツが苦手な子供だったので、我が子はスポーツが得意な子にしたくて、必死になったり。
 
一方で、
それがいいとか悪いとかは別として
自分が育ってきたのと同じように、我が子を育ててしまいがちです。
 
私は公立の学校でずっと学んできたから、
私立の学校は嫌だなとか
どの選択肢を選ぶのも
日々の生活や、習い事が
本当に娘にとって良いことなのか、
よりも、
私がどういう子供にしたいか
ということに
どうしても重点が行ってしまいます。
 
まるで、自分の人生を
娘にやり直しさせてるような
そんな気分で、
そんな風にしてしまう自分にいい気持ちがしません。
 
幼少期に虐待を受けて施設で育った女性が母になりました。
そのかたは我が子に虐待をしてしまいそうで、怖くてならないと話していました。
いつも私の外来に抱えている不安を話に来てくれます。
 
虐待は連鎖すると言われています。
医学的には、
過去に虐待を受けたことがある人は、親になった時に虐待をしてしまうハイリスクに分類されます。
 
あんなに辛かったことを
愛する我が子にしてしまいそうで怖いと
いうお母さんに
本当の意味で気持ちが寄り添えているかはわかりません。
 
不安を言葉にすることで、
悪い過去から前を向いて立ち上がってほしいと思いました。
 
親の不安というひとくくりで考えたら
 
本当の子供の気持ちにがわからない自分自身と
なんとなく重なりました。
 
 
もっと自由にお友達と遊ぶ時間を大切にしてほしいのに
習い事やお勉強で埋まった娘の忙しいスケジュールを見ると
胸が詰まります。

算数の問題。大根を4本食べましたって、蛇が5匹やってきました。って一体。

算数の苦手な小学生の娘に
母としては四苦八苦の上
インターネットでから無料のプリント問題を印刷して
やらせてみたんだけど、
 
とても、楽しい時間になりました。
 
お母さんが大根を7本買ってきました。
そのうち4本食べました。
残りは何本でしょうか?
 
大根4本も食べたお母さんのことが気になってしまって
もう、笑いが止まりません。
 
ヘビが2匹いました。
そこにあと5匹やってきました。
ヘビは全部で何匹でしょうか?
 
ヘビが5匹やってくるシチュエーションって、、、
日本じゃ考えられなない?
ニョロニョロだよねっと
 
これも娘と笑って笑って。
 
もう少し現実的な計算問題にしたほうがいいような、
楽しく学べるならそれもいいような
 
楽しいお勉強になりました。
 
 
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どこでそのお魚釣ってきたの?

料理男子のうちの3歳は
ママがキッチンに立つと、
小さな踏み台を自分で持ってきて
ママを眺めている。
 
お魚を料理するときは
いつも決まって
 
「ママ、そのお魚、どこで釣ってきたの?」
「どうやってとってきたの?」
 
と聞いてくる。
 
思わず
「海でとってきたんだよ。」
と返してみたら
「どうやってとったの?網とか魚とるやつ、ないよ」
ときた。
 
私は
「泳いでとってきたんだよ。ご飯にされちゃうから、魚も逃げるし、大変だったんだよー」
 
3歳は目をキラキラさせながら
「僕も一緒に捕まえたかったなー
 次は一緒に行こうね」
と言っていた。
 
夕飯に魚を出すと
いつも魚釣りに連れてってもらえなかった!と大騒ぎになるので
しばらく悩ましいと思う。
 
後ろの方で、お姉ちゃんがクスクス笑っていた
 
 
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#ほのぼのする話

子供の愛し方 僕を見てアピールが過剰な子供を見て思うこと

親が子供を愛するのは当たり前のように見えて
とても深くて難しいことです。
 
ただ、ありのままの子供を受け入れて
抱きしめて大好きだよ。というだけのことなのですが
 
私がみた患者さんたちや
私自身を考えてみても
とても難しいことなんだなぁと思います。
 
最近、外来で出会った子は
僕を見て!と全身で表現しているように見えました。
もう小学生でしたが、
落ち着いて椅子に座れず、
診察室を何度も抜け出して
病院中でおいかけっこを繰り広げました。
診察室内では、触ってはいけなさそうなものを選んでいたずらをしていました。
母親が言葉で止めようとすると、院内にあちこち唾を吐き、大人たちを引っかきました。
 
抜け出して走り回る子供を
看護師さんが必死で追いかけていましたが、
本当は
大好きなお母さんに追いかけて欲しかったんだと思います。
何かを壊したり、触ってはいけないものを制止も聞かずに触ろうとするのは
怒られることで、お母さんや他の大人達の関心を自分に向けようと必死だったように感じました。
 
お母様は思い通りにならない我が子に
落胆し自分自身に自身を喪失し
悪さをする子供を静かに見守っている様子に見えました。
どうしていうことが聞けないの?
他の子はみんなできるのに。
というお母さんの声を聞いても
僕はこうしたいのに、そしてお母さんにそれを見て欲しいのに、どうして止めるの?と言っているかのように思われました。
 
小さい頃のその子は
言葉や運動の発達が遅く、
コミュニケーションが苦手で
発達障害の可能性を考えさせられる子供でした。
 
お母様は理想の我が子でないこととのギャップに苦しんでおられましたが
理想通りの我が子に育てようとして
まだ、子供が言葉で『ママ』も言えない頃から
数多くの習い事やお稽古を始め
お受験に備えてらっしゃいました。
 
現在は小学生になりましたが
ひらがながわからず、
ひらがな練習の宿題に毎日3時間を費やしているんだと
お話しておりました。
 
お母様は
きっと、自分の理想通りの我が子を育てたくて
ご自身の理想像に沿うように必死で頑張っておられます。
でも、実際のその子は
ママの思う僕は違う僕だよ!本当の僕を見てよ!と
全身で訴えているように見えます。
 
ママは僕を愛しているよ
僕を見ているよ。
という
愛され体験と
僕のやったことが褒められるという成功体験を
 
叱咤激励されて、何時間もかかる学校のお勉強よりも
優先させて欲しいと思いました。
 
僕のできることから
僕ができそうなことから
取り掛かってとにかく褒めて欲しいと思います。
 
それは綺麗事で自分自身の理想を変えるのは大変なことだと思います。
ただ、
このままでは母子ともに辛い道を歩いているようで
なんとか二人が歩み寄れないかと
そう思うんです。
 
『学校でお友達ができたんだよ!』
それでもいいかもしれません。
『新しいお友達ができたのね!ママはそれがすごく嬉しいよ』と
抱きしめて褒めてあげるといいかもしれません。
 
学校のみんなにお勉強の足並みを揃えることは
今、必要なことではないように思われます。
 
毎日楽しく過ごして、
ママが僕を大好きだから安心だと思って欲しいと思いました。
 
お母さんの苦しみに寄り添ったら
子供の愛し方がわかるかなぁと思い
 
自宅に帰ったら
我が子をどうやって愛するか考えてみようと思います。
 
 
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保育園、幼稚園からの感染症流行のお知らせの通知をどう考えるか?ヒトメタニューモウイルスについて。

息子が風邪をひいたらしく、夜にしつこい咳をしていた。
小さな子供ってのはよく風邪をひく生き物なので、
保育園、幼稚園には
鼻が垂れた子や多少の咳が出る子は珍しくない。
 
個人的には
下の子が風邪をひくと
 うーん、熱出すかな?
 もし熱を出したら、保育園行けないし、私の仕事の休みの調整どうしようかな?
 上の子に移るかな?
 子供たちの習い事の調整どうしようかな。
 週末の予定、キャンセルかな?
 
などと、母親は多数のことに頭を巡らせることになる。
 
息子の咳が気になるなって思った翌日、
保育園の掲示板に
『ヒトメタニューモウイルス』が発生しました。
掲示があった。
『ヒトメタニューモウイルス』
迅速診断ができるようになったのはこの数年で
一般的には聞き慣れないウイルスかもしれない。
 
みんな、どう思うんだろうか?
この掲示の意味することはなんだろう。
保護者に何を伝えたいんだろうか。
など、余計なことを考えてしまった。
 
保護者的な第一印象は、聞き慣れないウイルスだと、なんか怖い。
我が子がかかったらどうしよう。
と心配になるんじゃないかなぁと
小児科医母としては、とてもお節介な気持ちになる。
 
保育園の掲示を独断と偏見を持って解説してみよう。
  
  
 
年少さんのクラスでヒトメタニューモウイルスが発生しました!!!
 周りの子には移る可能性があります。
 今、風邪症状がある子はヒトメタニューモウイルス感染の可能性があります。
 年少さんクラスの基礎疾患のない普段元気な子は、数日の発熱と咳、鼻水の経過をたどるでしょう。
 基礎疾患のある子は、肺炎などになる可能性があるので、注意しましょう。
0歳児クラスのお友達は、しつこい咳やゼイゼイがあるときは早めに病院に行きましょう。
年少、年中、年長クラスのお友達は、軽い風邪程度で済むことが多いでしょう。
 
ヒトメタニューモウイルスは、大まかにはちょっと長めの風邪程度の感じです。
小さい頃から、何度もかかるウイルスなのですが、
何度もかかるうちにだんだんと症状が軽くなります。
 
それに従って、我が家の生活に照らし合わせてみまっした
 
3歳の下の子は基礎疾患に喘息があるけど、最近発作もないし、体力もついてきたから
比較的早く治るな。抗生物質の内服はヒトメタニューモウイルスには効かないから必要ないな。
7歳の上の子には移っても、7歳は大したことないだろうし、
流石に発熱して学校休むような事態にはならないだろうな。
明日の仕事を休む手配はいらない可能性が高いな。
週末の友達との約束はキャンセルしなくていいな。
でも、乳児や高齢者は要注意だから
0歳のいとこの家や、88歳のひいおばあちゃん家にに遊びに行く予定はキャンセルしておこう。
ってな感じになります。
 
 
母親的には、
我が子がかかったら、どうなるかってのと
実際の実生活に即した対応の仕方が気になると思うので、
 
今日は例を上げてみました。
 
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子供が具合が悪くて保育園から電話が来た時の話

保育園から職場に電話
「お子さんが下痢をしているので、迎えに来てください」
 
働くお母さんなら、ガーンと思う瞬間
 
仕方がないから
職場の周りに頭を下げて
我が子の迎えに急ぐ
 
保育園の扉を開けると、
めっちゃ元気な息子が
早お迎え、ヤッタァ!と飛びかかってきた。。。
 
ニコニコ笑顔のこの子の、一体どこが具合が悪いんだ。
と内心思いながら、
 
保育士さんにも頭を下げる。
ありがとうございました。と。
 
「下痢をしているので小児科に連れてってくださいね。」
と保育士さんに言われるんだけれど
 
私には病院に行くのは非常にハードルが高い。
 
保育園側の主張ももちろんわかる
今は元気でも、これから具合が悪くなったら心配。
他の子に移る病気かもしれないから心配。
 
いやしかし、、、
 
母親が小児科医なのに他のクリニックに連れてったら
(しかもこんな元気な子を)
何しにきたの?って思われるだろうし
この感じの下痢の子が
仮に私の外来に来たとしても、
ロタウイルスだとか、ノロウイルスだとか、細菌性腸炎だとか、そーゆー系は疑わしくないから、全身状態が悪くないこと確認したら、
腸炎ですねって言って
整腸剤なんかを処方して帰宅。
ってなるだろうし。
 
保育園側もやりにくいだろう
私はあくまで園児のお母さんであって、お医者さんじゃない。
 
普通の母親が
『病院に行ったらただの風邪ですって言われました』って言うのと
小児科医の母親が
『この子はただの風邪です』
って言うのでは
前者の方がずっとずっと信頼性が高いようで
 
まじ、私、白衣着てないとお医者さんではないんだな。
とやりにくい気分になるし
保育園側もやりにくいだろうけど
 
この場では
お母さんなんだから、
まあ、仕方ないんだろう。
 
 
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